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デジアナ展開の秘訣はAIとアイドル!?   ー学生突撃インタビュー…![前編]ー

いよいよ中盤に差し掛かってまいりました。
「オブジェクト・リーディング : 精読八景」展

✨今回は特別編✨

KeMCoで暗躍する謎の学生メンバー、KeMCoM(けむこむ)によるRoom2のビハインド&見どころをご紹介いたします♪

既に足をお運びくださった方も、これから行くぞ!という方も、どちらも楽しんでお読みいただける内容になっていると思います!


・KeMCoMとは⁉︎

KeMCoMとは、KeMCo(慶應義塾ミュージアム・コモンズ)の8階、KeMCo StudI/Oを起点に活動している学生スタッフのことです!

慶應義塾の学部生から大学院生まで、さまざまな分野を専門にしている精鋭たち9名によって構成されています。

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デジタルとアナログの関係性を体験を通じて学び、メディア横断的な創造を展開しています!詳しくは、こちらから!

KeMCoグランド・オープン記念企画「交景:クロス・スケープ」にお越しいただいた方は、KeMCoMによるKeMCo StudI/Oの説明を受けた方も多いのではないでしょうか…!?

・Room2って?


「オブジェクト・リーディング : 精読八景」は主にRoom1とRoom2の2つの展示室から構成されます。

Room1は、主に慶應義塾アート・センターや斯道文庫など、各部署からの出展作品が展示されています。

Room2は、主に
    ・KeMCoM考案!Room1の作品と連動したデジアナ展開
 ・必見!各部署専門家イチオシの、ブックコレクション(棚街)

といった内容で構成されています!✨

そして何よりもKeMCoMが常駐し、丁寧かつシンプルに解説してくれます〜!

→このご時世、オープンキャンパスに行っても学生の姿はまばらですが…
KeMCoを訪れれば、展覧会を堪能しつつKeMCoが誇る精鋭たちにマンツーマン相談もできるかも…⁉︎

・早速インタビュー🎙

さて、そろそろ本題に入ります!
全部で4人のKeMCoMにインタビューを敢行しましたが、今回ご紹介するのは、KAHOとRUKAの二人のインタビュー!

⏬⏬質問は以下の3つです!⏬⏬
①KeMCoM 1pick book
📚
②大変だった&見て欲しいところ
👀
③最後にメッセージ!
🍏


・KAHOに突撃!🎙

①KeMCoM 1pick bookは?📚
 Hokusai: Beyond the Great Wave
 2015年、大英博物館で開催された北斎の展覧会に際して制作された図録
 ちなみに今秋、大英博物館で再び北斎の展覧会が開催されます🌊 

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選んだ理由は?
KAHO「まず大きい!この本棚の中で一番大きいのではないでしょうか!」

言われてみれば…!たくさんの本がある中で、HOKUSAIはかなり目立ちますね!

KAHO「そして表紙のデザインがオシャレ!思わず手に取ってしまう本ってありますよね。」

「ジャケ買い」という言葉があるくらい、装丁が好みだと買ってしまう本もありますよね。

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(中はこんな感じ)

「棚街は《魅せる収納》だと思うので、普通の本棚よりもデザインの良さをしっかりと活かせる本棚だと思います」

なるほど〜!通常の本棚だと、背表紙しか目に入りませんよね。
棚街のような収納方法だと、装丁にもきちんと目が行きます。

ちなみに、棚街に置いてある本は、各部署の先生方が今回の展覧会のためにわざわざ選んでくださったものなのです…!豪華…!✨

友達の家に行くとき、どうしても本棚が気になりませんか…?

普段どんな小説やマンガを読んでいるのか知る事ができれば、半分その人を知ったような気持ちになってしまいますよね📚

棚街は、慶應義塾の各部署の先生方の本棚の一部に触れる事ができる貴重な機会ですよ…!

②大変だった&見て欲しいところ👀
データで詠む「短冊手鑑」

KAHO「一番大変だったのは、データで詠む短冊手鑑かなぁ〜。AIで533首の和歌を読み取り、歌題(和歌の内容)ごとに振り分けました。」

おぉ〜!KeMCoグランド・オープン記念企画「交景:クロス・スケープ」でも、AIくずし字認識アプリ miwoが紹介されていましたよね!

KAHO「今回は、くずし字をAIを用いて和歌を現代仮名にした後、その現代仮名を読み込みました。」

なるほど…データで詠む「短冊手鑑」は二段構えで制作されたのですね…!
手が込んでいる!💦

KAHO「ただ、AIも完璧ではないので、読み取れなかったくずし字は斯道文庫の佐々木先生にお願いして読んでいただきました。最終は人力!!🔥

やっぱり最終的には人間の力が必要なのですね〜!
それでも、一から全て読み解くのと、AIで読み込んだものをチェックするのとでは全く労力が違うのだそう!AIさまさまです!🤖

KAHO「あと見て欲しいのは、このアイコンの部分。歌題ごとにアイキャッチがついているのですが、人物のイメージは広重から、風景などの自然のイメージは北斎から取っているんです!」

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ビジュアルイメージにもこだわっているのですね〜!さすがKeMCoM!✨

③最後にメッセージ!🍏

KAHO「今回の展覧会の目玉は、やはり八景ピース!👀他の展覧会にはない角度から、作品に自分なりのアプローチができます。八景ピースを埋めながら、より身近に作品を感じられると思います!」 

Room2では座ってゆっくりと八景ピースを埋める事ができるスペースも準備されています✏️

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KAHO「そうです!気軽にクリエイティブ🎨な夏休みを過ごしたい!という方におすすめです〜!

夏休み、気づいたら夕方。今日も何もしなかったな
…なんて1日も、夏休みならではの贅沢ですが…🍉

せっかくの夏休み、ちょっぴりお手軽に、いつもと一味違う1日を過ごしてみようかな…?とお思いの方はぜひ!KeMCoへGO!🏃‍♂️

・RUKAに突撃!🎙

①KeMCoM1pick bookは?📚
大岡 敏昭(著) 幕末下級武士の絵日記 新訂版 発行:水曜社

RUKA「石城日記、とっても可愛いですよね!かなり人気です!👏

確かに先程いらっしゃったお客様も「石城日記かわいい〜」と話されてました!

「ゆるい」挿絵の雰囲気が、同じく古文書室から出品されている、かっちりした雰囲気の「領知目録」(写真下)と対照的で、目を引きますよね!

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RUKA「展示室の石城日記(写真下)は、ケースに入っているので、既に開かれているページしか見る事ができません。」

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RUKA「でも、room2に来てこの本を手に取っていただければ、閉じられているページの内容も見る事ができるので、おすすめです!」

確かに、Room2は、Room1の展示だけではお伝えしきれない作品の魅力を十分に堪能できる仕掛けが満載ですね!✨
慶應義塾アートセンターからの出展、土方巽の舞踏譜《なだれ飴》の映像を見る事ができたり…!👀

RUKA「石城日記の面白いところは…昔の人の話というと、どうしても偉人や身分の高い人になってしまいます。でも、実際には石城のような普通の人が大部分です。」

確かに石城は、大河ドラマの主人公になるような人物ではないかもしれません…。
でも、そんな一般の人々の暮らしこそ、実は知られていない部分も多かったり…。

考古学の領域でも、研究対象として認識されづらい時代(大正・昭和など)の一般の人々の記録というのは案外保存が難しいのだとか💭

RUKA「内容は、友達と料亭に行ったとか、ちょっと酔っ払っちゃった、とか…共感できる部分も多くて、親近感が湧きますよ🌱何を食べたかとかも結構書いてあって…」

KAHO「江戸時代版、『孤独のグルメ』みたいな感じだね👀!」

2014年に国立公文書館で開催された「『江戸のレシピ』-美食から救荒食まで-」展では、石城日記が展示されたそうですよ〜!🍽

②大変だった&見て欲しいところ👀 
 令和に出現「石城日記」

RUKA「やっぱり、この石城日記のジオラマをみて欲しいですね!」

なんと…!
Room1に展示されている「石城日記」を細かく再現した模型が…!すごい…!

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RUKA「このジオラマも結構人気で、Room2のアイドルのような感じです🕺

アイドルといえば、これはもしかして…?

RUKA「そうです!アクスタです!」
(※アクスタとは、アクリルスタンドの略で、アイドルやキャラクターをアクリル板にプリントし、卓上などに飾る定番オタクグッズです!)

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RUKA「8階のKeMCo StudI/Oにある、レーザーカッターという機材で切り出しています。」

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おお〜!さすがKeMCoM、最新機器もばっちり駆使したデジアナ展開ですね!

RUKA「この障子の木枠や、机、土台の木の板も皆レーザーカッターで切っているんですよ!」

デジアナ実験場KeMCo StudI/Oには、他にも3Dプリンターや様々な撮影機材があります!

また、今をときめく現代アーティスト、大山エンリコイサムさんの《FFIGURATI #314》もご覧いただけますよ!

※KeMCo StudI/Oは、週に一度の開室になるので、見学をご希望の際は事前にご確認ください。
開室日時:9月1日(水)、9月9日(木)、9月17日(金)

③最後にメッセージ!🍏

RUKA「今回ご紹介した石城日記の他にも、唐蘭船とか短冊手鑑のデジタル展開も魅力的です!

その中でも、一押ししたいのはズバリ…?

RUKA「一番試して欲しいのは、やっぱり…八景ピースかな!」

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確かに、大人になってからは特に、手を動かしながら作品を鑑賞する機会は多くないですよね。

RUKA「(オリジナルの)名前をつける過程でわかることも多いので、ぜひ会場でお試しください!」

八景ピースには「オブジェクトに名前をつけてみよう!」という欄があります。
みなさまもぜひ、会場で八景ピースを埋めながら、作品たちの魅力に迫ってみてくださいね!

「オブジェクト・リーディング : 精読八景」展
会期は8月16日から9月17日 
開館時間 11:00から18:00(土・日・祝日休館)です。

ご予約はこちらから
※入場には事前予約が必要です。


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