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ワークショップレポ🖊️中等部と作る『都市のいきもの図鑑』
今年の5月27日と5月28日に、六本木を舞台にしたアートイベント『六本木アートナイト2023』が開催されました。
このイベントは、「様々な商業施設や文化施設が集積する六本木を舞台に、現代アート、デザイン、音楽、映像、パフォーマンス等の多様な作品を街なかに点在させ、非日常的な体験をつくり出す」という目的の下、2009年から行われている「東京を代表するアートの祭典」です。(六本木アートナイト2023公式サイト「開催概要」より)
実は、この『六本木アートナイト2023』に関連した慶應中等部生向けのワークショップが、先月末にKeMCoで開催されていました🙌
今回は、7月31日に行われたワークショップの様子を、新人KeMiCoの私、Mioの視点からお届けいたします!🫡
0. ワークショップ概要
『六本木アートナイト2023』のテーマは、「都市のいきもの図鑑」でした。
これは、六本木という日本有数の大都市の中で生きている動物や昆虫、植物といった「いきもの」に目を向け、都市と自然の共生について考えてみよう、というコンセプトです。
確かに、コンクリートやビルに覆われた東京で過ごしていると、身近なところで動植物が生きているという当たり前を忘れがちですよね🧐
今回のKeMCoでのワークショップにおいても、この「都市と自然」の関係性に着目し、都市で暮らしていると見えない「いきもの」を見える化しよう、というのが大きな目標でした🌠
では、具体的にどのようなことに取り組んだのか、さっそく見ていきましょう💁♀️
1. 自己紹介
まずは、今回のワークショップに参加したメンバーの自己紹介から始まりました🌟
メインとなる中等部生は6人!
自己紹介では部活動について教えてくれましたが、皆さん様々な部活動で精力的に活動しているようです☺️
中にはワークショップに複数回参加している猛者も…!😳
ワークショップを企画したのは、慶應義塾大学に所属している大学4年生や院生の皆さん🎓
文学部や経済学部、法学部など、様々な分野から集まったメンバーによっててきぱきと進行が成されます✨
そして、KeMCo所属のスタッフや中等部引率の先生がワークショップの様子を(たまに茶々を入れつつ)暖かく見守ります🍀
かと思いきや…?
2. 企画説明
続いて、大学生による企画説明です🎤
『六本木アートナイト』とは何なのかという概要の説明から始まり、イベントの背景となる六本木の歴史、そして2023年度の展示作品についての解説もありました🦅
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そして、今回のワークショップの内容も発表!
『六本木アートナイト2023』で作品を発表されている現代アーティストになりきって、自分達も「都市にいると見えないいきものを見える化する」というテーマで作品を作ってみよう!とのことでした🦋
いきなり言われてみると、何をどう作ったものか悩んじゃいますよね🤔
ということで、まずはアイディア出しから始めます!
3. アイディア出し
いきなり作品のテーマから、というのも難しい話なので、まずは「都市のいきもの」についての考えを班に分かれて共有していきます。
付箋と白紙が配られて、そこに各々が考えるイメージを綴り、貼っていくのです🗒️
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まずは「都市」そのもののイメージ。そして、そこにはどんな生物がいるのか、どのような形で都市にいるのか、もしくはどうして都市にいないのか、といったように、発想を膨らませて疑問や発見を生み出していきます💡
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都会にいるいきものとして真っ先に上がったのは、アリやセミなどの虫でした🐜
他にも、見たことはあるけど名前を知らないものがいたりするとか、毛皮などで衣服に使われているいきものは都市にいるいきものと言えるのではないかなど、様々な意見が出てきました😸
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4. 作品作り
様々なアイディアが出たところで、次はいよいよ作品作りです。
机の上に置かれた材料を用いてオリジナルのアート作品を作っていきます!
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手に取る人が多かったのは紙粘土でした。
様々な色の紙粘土を組み合わせて、各々の作品を作っていきます🎨
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即興で試行錯誤を重ねていくようです。
中等部生だけでなく、大学生も制作に参加。
各々の専攻や得意分野を活かし、中等部生と意見を交換しながら作品を作り上げていきます🔅
そして、何と先生方も気付けば作品を作り始め…
取材の為にメモを取っていた私だけが取り残されている状況に!!
結局、大学生の先輩方に促されるまま、私も作品作りに手をつけてしまいました。
中等部生を見守るだけでなく、その場にいる全員が主体的にワークショップへ参加するという空気感は素晴らしいですよね✨
しかし、製作に残された時間は既に僅か!
い、急げ~っ!🏃♀️
5. 感想共有会
若干の時間延長の後、ついに全員が作品を完成させました!
しかし、ここで終わりではありません。
今回のもう一つの目的として、各々の作品を見せ合って意見をもらい、見方の違いを学ぶというものがありました。
よって、ここからは作品の感想共有会です!
自分が作品に込めたテーマは、他のアーティストの皆さんにどれほど伝わるのでしょうか?
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タイトルも自分たちで考えました!
まずは、再び付箋を手に取り、作品を見て思ったことを書き、周りに貼っていきます。
こうすることで、作品を見た人の意見が一目で確認できるようになります🕵️
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様々な感想が寄せられていますね!
ある程度感想を書き終わったら、今度は自分が作品に込めた意味について、寄せられた感想を踏まえながら解説していきます。
やはり、作者の視点からの解説を聴くと、作品の理解がより深まりました。
中等部生の皆さんも、『都市のいきもの』というテーマをしっかり押さえた解説をしてくれて、非常に分かりやすく興味深かったです👓
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こちらは私の描いた作品です🌸
皆さんはこれを見てどんな感想を抱きましたか?
6. まとめ
以上で今回のワークショップは終了となりました。
全体を通して和気藹々とした雰囲気で、世代を超えて楽しむことができました🖼️
『都市のいきもの図鑑』。
それだけ聞くと矛盾さえ覚えるような不思議なテーマですが、よく考えを巡らせてみれば、この東京という大都市にも生物の営みがそこかしこに隠れていることに気付かされました。
この世界がどんなに発展しても、人間というたったひとつの種だけで地球が回ることはありません。
どんな場所にいても、自然は、いきものは、身近なところで息づいているのだということ、心に留めて日々を過ごしていきたいですね🍃
文責:KeMiCo Mio