KeMCoに新しい展示がやってくる!—「触」の観点から作品と向き合う—
慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)学生スタッフのKANAKOです。さてさて、大変お待たせしました!ついに、次の展覧会の詳細がアナウンスされました✨
10/18(月)に始まる展覧会の名前は…「我に触れよ(Tangite Me):コロナ時代に修復を考える」です。
ちょっと待って!!!このタイトル、かっこよすぎじゃないですか!?
どういう意味が込められているのか、気になってしまいますね…!
「我に触れよ…」とは?一体どういうことなんでしょうか?
修復は作品に近づいて直接触れること無くしては成立しません。「我に触れよ」という作品の聲を聞き、触れることが許された時、私たちはどのように応えるべきなのでしょうか。
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本展では、個々の作品の特性に応じた多様なケアの在り方と手法に注目し、シンポジウムやワークショップを通じて、皆さんと修復について共に考えることを目指します。接触の機会が奪われているこのコロナの時代に、本展が改めて「触」の観点から芸術作品と向き合う機会となれば幸いです。
https://kemco.keio.ac.jp/all-post/20210819/
この素敵すぎるコンセプトのもと、「我に触れよ」展は修復をテーマにしていて、数々の慶應所蔵作品を巡りつつ、”学びの場における作品のあゆみと作品修復のストーリー”を知ることができてしまう…とっても意欲的な展示となっています。
現在、演説館前に鎮座していらっしゃる、福澤諭吉胸像にも注目です!
ところで、どうして作品は修復されるのでしょうか?
普段美術館に行く時、私たちは完成した芸術作品を観ていますよね。しかし、ご存じの通り作品は絵の具、大理石など様々な物質でできているため経年劣化は免れません…加えて、さまざまな原因・要因で破損してしまう作品も少なくありません。
そうしたダメージは、人間で例えると “怪我” のようなものですね。怪我をしたら、”手当て” しないとですよね!?
つまり、修復は作品を「ケア(治療行為)」する、とっても大切な行ないなのです!
「我に触れよ」展では、修復に使われた技術やそれぞれの作品が持つバックストーリーも大公開されます。
作品ごとに誕生・破損・再生の物語を追うことで、普段通りに鑑賞するよりも、より深く作品の核心に迫って行けそうですね。個性豊かな作品達があなたを待っています!
そして今回も学生スタッフKeMCoM(ケムコム)が大活躍する予感です✨
展示作品のうち2作品に関しては、東会場KeMCoにて、スペシャルなデジタル展開が行われる予定です。また、三田キャンパス内の点在作品を巡れるウェブアプリも絶賛開発中です!この機会にお役立てください👀
会期は2021年10月18日(月)~12月3日(金)
開館時間は平日11:00~18:00・入場は事前予約制(無料)
ただし、11月6日(土)以外は土日祝休館、11 月8日(月)は臨時休館となっているのでお気を付けください。
なお、今回の展覧会は会場が南会場・東会場の2つに分かれており、いままで以上に濃ゆい内容となっております😎
慶應義塾大学アート・センター、慶應義塾ミュージアム・コモンズ、そして慶應義塾美術品管理運用委員会が総力を結集してお届けしますので、ぜひ両会場にお越しいただき、また、キャンパス点在作品もお楽しみください!
南会場=慶應義塾大学アート・スペース(三田キャンパス南別館 1 階)
東会場=慶應義塾ミュージアム・コモンズ展示室(三田キャンパス東別館)
文章:KeMCoM KANAKO