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【いざ、美術館の裏側へ👀】御成門学園・職場体験レポ🗒✏️〜Office編〜

去る7月9日と10日、港区立御成門学園8年生(中学2年生)の3名が職場体験に来てくれました😊👏1日目はKeMCo Office(学芸員+事務職員)、2日目はKeMCo StudI/O(ケムコ・スタジオ / KeMCoM)で活動しました✨

大学ってどんなところ?美術館って??学芸員、事務職員、アーティスト、大学生…KeMCoに関わるたくさんの人たちはそれぞれ何をしているのか??美術館の中でも、「大学にある」という特殊さを持ったKeMCoについて、中学生の皆さんはたくさん勉強してくださいました!
本note記事では、KeMCo Officeで活動した1日目の様子をレポートします📝


🕙10:00 朝の支度☀️開館準備

現在、展覧会「三原聡一郎 レシピ:空気の芸術」を開催中のKeMCo。
朝のお仕事は、開館して展覧会にお客様をお迎えするための準備から始まります。
まずオフィスで展示室内の温湿度をチェックしたら、展示室に移動して中の
準備をしていきます。

作品が並ぶ展示室はセキュリティが重要!ということで、鍵を借りるところからスタート。

微笑ましい…

閉館中は展示室は真っ暗、作品も動きを止めて静まりかえっています。

照明を付け、電気で動く作品たちを起動させていきます

照明はたくさんあるので、間違えないように気をつけて、オンにしていきます。展覧会ごとに光の強さも付ける照明も全然違うのです👀💡

同時に、作品が正しく動いているか??間違いなく設置されているか??もチェックします👩‍⚕️

《粉を挽く》がどんな作品かを聞きつつ、動作をチェック✅

《粉を挽く》では電源を付けた途端、ガガガガガーッという大きな音に一同びっくり。ミルが回り始めた音です。作品がきちんと動いている証拠🙆

展覧会担当学芸員の先生から一通り終えると、そろそろ11時に近くなってきました!看板を出して、お客様を迎える準備も万端!👏そう思っていたら、今回の展覧会のアーティスト、三原聡一郎さんがKeMCoにやって来られて、中学生のみんなとご対面🧑‍🎨いろんなことが起こる、いろんな人がいるKeMCoならではの一幕でした。

これでお客様を迎える準備は万端です💯

🧹11:00 収蔵庫のお掃除

次に向かうのは、2階の収蔵庫!手を綺麗に洗って、身支度をして中に入ってみます。普段なかなか入る機会のない収蔵庫にちょっと緊張(?)しつつ、興味を持ってくれた様子。

ズラリと並ぶ軸物の箱に興味津々👀✨

早速、フロア掃除をしていきます。作品が並んだ棚にぶつからないように、しかし隅々まで慎重に拭き取っていきます🧹

特に仏像のような立体作品が並んでいるときは要注意!⚠️

掃除が終わったら、拭き取れたゴミをチェック🔍✅ここが学校のお掃除と違うところですね!
髪の毛や埃が付いている…それだけならまだ良いのですが、万が一ここに虫が付着していたら一大事🚨お掃除は収蔵庫を綺麗に保つためだけでなく、中の状況が作品にとって安全な状態に保てているかどうかチェックする機会でもあるのです✨

今回、虫は付いていませんでした🙆ホッ😮‍💨

🗣11:45 インタビュー①研究のお仕事

ここで、KeMCo Officeでどんな人が働いているのかインタビュー!

留学生とミュージアムの関係について研究し、ワークショップなども行なっている博士課程の学生とお話をしました👩‍🏫会話はなんと、英語です🗽ドキドキ。将来、仕事で英語を使いたい!と教えてくれた中学生にも刺激になったのではないでしょうか💓

🗣13:00 インタビュー②事務職員さんのお仕事

お昼休みを挟み、インタビュー第二弾へ。事務職員さんのお仕事について、慶應義塾ってどんな大学?という紹介から始まり、慶應の組織構成や日々のお仕事のことを教えていただきました🏫

今、慶應に通う学生(慶應では「塾生」)たちにとって慶應は「いずれ母校になる」場所。1868年の開校以来、40万人に上る卒業生たちが胸を張って慶應出身と言えるように「大学を守っていくことが大事」とお話してくださったのが印象的でした💎

中学校では事務室ってどこにあるかしら…💭と思い浮かべつつ。

慶應を支える職員さんは約3000人いらっしゃるのだとか。そして教員も3000名ほど。大学に今あるリソースを駆使しながら、教員や学生たちとコミュニケーションをとりながら、多様性の中で働いてくださっています🌈
学芸の先生より、特に、研究者として一人ひとりの個性と責任を背負って働く教員たちとの関わり方は一般的な企業における社員同士の協力体制とは少し異なる、特殊なものかも…というお話も飛び出しました🏃💨

📩14:00 お届け物をしにキャンパスへ

14時からはKeMCoの入っている東別館を出て、三田キャンパスの中でお仕事をします。
まずは事務のお仕事。郵便物をお届け&受け取りに行きます📩慶應には大学内の各部署でやり取りされるお届け物を取りまとめて扱う「塾内便」というシステムがあるのです。

お届け先をしっかり確認して集配室にて投函し、無事任務完了!👏

大学は「一つの街みたい」に、それぞれ目的も中にいる人も、見た目も異なる建物が立ち並ぶ空間。お散歩がてら、旧図書館や大学院校舎、研究室棟などを巡ってみました👀

ここが慶應の事務局=「塾監局」です!

📚14:15 調べ物をしに図書館へ

KeMCo Office編最後のお仕事は、学芸業務の根幹=調べ物。学芸員は展覧会ごとにテーマについて調べ物を重ねる!ということで、中学生の皆さんにも大学図書館=「三田メディアセンター」、通称「メディア」で図書資料を探してもらいました📕

それぞれ、モネ、ピカソ、ゴッホについて調べてみることに決定🔍

まずは検索端末で知りたいことが載っていそうな本を探します

書誌情報をメモして、いざ書架へ。地下2階、地下3階、地下5階に目的の本がありそうです👟

地下5階に到着!

地下5階の「大型本書庫」にも目的の本がありました。大きくて分厚い本ばかりが並ぶ空間に驚いた様子🫢そして…探していた本、見つかりました!👏

こうやって資料を見つけてリサーチを重ねることで展覧会が出来上がっていくというところ、少し感じてもらえたのではないでしょうか😊

🕒15:00 一日目終了〜お疲れ様でした!〜

これにて1日目、KeMCo Office編は終了!
初めての慶應、初めて話す大人たち…という慣れない環境の中、お疲れ様でした💮
2日目はKeMCoMと一緒に企画会議やコースターデザインをして、クリエイティブな時間を過ごしたのだそう🍮🎨
中学生の皆さんにとってKeMCoはどんな風に見えたでしょうか??またKeMCoに来てくださることを、KeMCo一同楽しみにしています😊


「三原聡一郎 レシピ:空気の芸術」
会期|2024年6月3日(月)­-8月3日(土)[土日祝休館]11:00~18:00
特別開館|6月22日(土)、8月3日(土)
臨時休館|6月24日(月)、7月29日(月)
入場|無料、事前予約不要
主催|慶應義塾ミュージアム・コモンズ
特別協力|株式会社ニソール
協力|株式会社田村商店
京都芸術センター 制作支援事業

カフェ八角塔×「三原聡一郎 レシピ:空気の芸術」展コラボメニュー🍮
「  ・ア・ラ・モード」もぜひご賞味あれ😋


文責:KeMiCo Honoka