目覚めよ!KeMCoの眠る秘宝!美術品の目には見えない歴史を映す、「赤外線カメラ」!
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目覚めよ!KeMCoの眠る秘宝!美術品の目には見えない歴史を映す、「赤外線カメラ」!

赤外線カメラってご存知ですか?

この世には、肉眼では見えない、美術品の歴史を映すカメラがあるんです!

油絵を撮ると、下書きを映すことができたり、錆びた刀の埋まってしまった刀鍛冶の刻名を映すことができたりしちゃう、それが赤外線カメラです…!

そんな赤外線カメラを、日付設定すらしていない状態で眠らせていたので(汗)、今日はアガイ商事さんとカロワークスさん、Fujifilmさんをお招きして、使い方のレクチャーをしていただきました!!

目覚めよ!KeMCoの秘宝…!

1.赤外線カメラってどんなカメラ?

Fujifilmさん2

ー赤外線カメラって他のカメラと何が違うんですか?

赤外線カメラは一般的なカメラと違って、写せる周波数帯が幅広いんですよ。物体から放射される赤外線が可視化することで、肉眼では見えないものが映せるんですよ。

ーそうなんですね…!(周波数帯の漢字すら頭に浮かんでないKAHO。あとでKeMCoMのテック担当TOYODAに教えてもらいました汗)見た目は普通のカメラと同じなんですね。

そうですね。モニターの裏に赤いテープが貼ってある方が赤外線カメラです。レンズは同じものを使えますよ。

ー撮影方法に違いはあるんですか?

美術品などを撮影する時は、偏光フィルターを使って撮ります。どのフィルター にするかで、写せるものが変わります!また、モニターに映してピントを合わせるのがオススメです。その後、Photoshopなどを使って編集することで、写したいものを鮮明にできます。

2.どんなことができるの?

Fujifilmさん1

ー赤外線カメラってどんなところで使われているんですか?

KeMCoの様に美術品に使うことも多いですよ。例えば、モナリザの下書きの顔は完成品と違うことが判明したりしましたよね。他には、警察などで、鑑識に使われたりもするんですよ。

また、このカメラは1億画素で撮れたり、さらに4億画素でも撮ることができます!4億画素なんて見当もつきませんが...1億画素もすごいですよね!日常的に使うものとは大きく異なりますね。。

ー4億画素は、どうやって撮るんですか?

4億画素だとブレないようにするのが困難なんです。1億画素で撮る時でもブレには気をつけなければならないんですよ。なので、大通りに面したビルの8階で使うのは、実は珍しい(難しい)らしいのです。

ーそうなんですか!?普段はどういった場所で使われるんですか?

基本的には地下で、安定したブレにくいところで使います。でも、手ブレ補正機能はあるので、カメラマンの方で手持ちで撮影される方もいるんですよ。

3.KeMCoでは何に使うの?

Fujifilmさん4

ーKeMCoではどういった使い方ができるんですか?

まずは、グランド・オープン記念企画でも展示する、センチュリー赤尾コレクションの作品の撮影をしたいと思っています。

撮影する中で、「実はこんな下絵があった!」とか「実は作成者のサインがあった!」などの発見をしたいですね。後は、経年変化でボロボロになってしまっている絵も、赤外線カメラで撮影することで元々の絵を再現!?することができたりするので、楽しみです。

ーすっごく楽しみです!!

最後は、いらした方々に展覧会のパンフレットをお渡ししました。また、展示でお会いできたら嬉しいな〜〜と思いました。

目を覚ました赤外線カメラ、沢山使っていくぞ〜〜〜!!(貴重なカメラを壊す様なことがあってはならぬ…と震えながら)

KAHO



慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)は、2021年4月にオープンした慶應義塾の大学美術館です。このnoteでは、KeMCoの所員やスタッフがミュージアムやアートに関わる話題を幅広く展開します。「我に触れよ(Tangite me):コロナ時代に修復を考える」展10/18〜