美術館の猫好き舞台監督!?とおしゃべり
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美術館の猫好き舞台監督!?とおしゃべり

展覧会終了まで残りわずか!ということで、今回はKeMCoの舞台監督こと、本間友先生にインタビューしてきました。これまでを振り返りつつ、次回展示のネタバレ?まで…!

今回は無類の猫好き本間先生、ということで、猫イラスト満載でお届け致しますฅ(=・ω・=)ฅ

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ーまずは、簡単に自己紹介お願いします!


「慶應の美学美術史学専攻で学部と院に行っていました!イタリア美術が専攻だったんですけど、芸術の基盤づくりの仕事がしたいと思って、慶應義塾アート・センターに入りました!芸術を研究する時の資料整理とかに携わることができるのかなと思っていたのですが、実際に入ったら色んなことをやることになって…笑 なんでも屋のようにwww」

「なんでも屋として、色んな大学にある資料を色んな人に使って貰えるように...という姿勢で展覧会やったり、ワークショップやったり、色々やって、慶應義塾ミュージアム・コモンズ(ケムコ)に来ました。ケムコが今みたいな形になった背景には、アート・センターがあるんです〜!現代的な、オープンなフォーラムを目指して、ケムコでは企画担当をやっています!全体的にオーガナイズするなかで、ケムコにあうミッションはなんだ?って考えながら下支えしています!」

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ー(KeMCoMは普段8階にいますが)本間先生は4階の先生のなかで、一番身近な先生だと感じています!全体をオーガナイズしているからだったんですね〜。

「(実際)半分くらいデジアナ担当だし、8階をどういうスタジオにするかっていうディスカッションもやっていて、8階の設計も宮北&本間で基本やりました!そんなわけでKeMCoMとの接点も自然に増えましたね!」

ー本間さんは「イベント屋 本間」、という異名もあるとか。。学生企画にも本間先生、すごい入ってくれますし、確かにデジアナ担当ですよね。オブハブ(Keio Object Hub)もやってらっしゃるし、そのイメージ強いです。


ケムコの立ち上げの時からずっとやってるのでありとあらゆることに関わっていますしね〜。これからケムコがもっと育っていくと、私が知らないことも増えてくるだろうけど、今のところはなんでもわかります!でも、知らないことが増えていって欲しいな、と思ってます。どんどん羽ばたけ!KeMCo!

KeMCoの羽ばたき

ー現場監督みたいな立ち位置ですよね!というか、舞台監督っぽいですね!!!そして、展示会は今週で終わっちゃいますが、オープン企画、先生方的にどんな感触でしたか??


「交景は〜〜すごい発見の多い展示でした!(新しい施設で展示したことはあるけど… )ある程度の規模があって、全くまっさらな施設で展示するのは初めてでした!複雑な構成をしている、全く新しい空間で展示体系を組み立てるのは初めてだったから、良い経験でした。作品が展示されてるだけではなく、お客様、KeMCoM、あとは中等部とか、皆が加わることによって展示が動き出すのがいいなって思いました。今までもそう感じてはいたけど、それが当たり前のことだったので、去年コロナで全部潰れて、全部不自由な状態だったことで、新鮮に感じることができました。また、ここまで学生さんと一緒に展示中のアクティビティをやったことが無かったから楽しいです!

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ーたしかに、大学ミュージアムでここまで学生が積極的に参加するの見たことないです 笑


「確かに、大学ミュージアムの機能は博物館実習の学生さんだけに限定されちゃってることが多いんですよ。KeMCoも実習に使っていただきたいですけど、そういったミュージアム・プロフェッショナルのためだけでなく、そうでない学生ともコラボレーションしていきたいな、と思っています。世の中の大半の人はミュージアム・プロフェッショナルじゃないわけで、そういった方に自分事としてミュージアムと関わってもらうためには、学生のうちから "なにか" を掴んでもらいたいなと思っています。大学だったら、自分の学校で親しみがあるし、失敗があっても大丈夫な場所だから、作品との関係の築き方も発見できるんじゃないかな、と思っています。」

ーKeMCoMとして活動するなかで、私もそれを実感しています。KeMCoMKeMCo講座「ミュージアムとコモンズ」の受講生も、色んな学部から集まっていて、すごくオープンだなと感じました。それまで美術館は、ハイソサエティーなイメージが強くて、緊張しながら鑑賞する場所でしたが、KeMCoとの関わりの中で、自分の心の持ち方が変わっていって、より能動的に美術展に参加できるようになりました。ちょっとそこのスタッフの方に声かけられちゃうかも!くらいのマインドになってます 笑


ーところで、中等部のワークショップも、そういった目的で行われているんでしょうか?


「そうですね。とりあえずやってみよう!で、やってみたら見えてくることがありましたね。最初は少し鑑賞教育に寄ったものでしたが、発想をかたちにして見せるものに変更したら、予想以上に良かったです。大学生にしろ中高生にしろ、美術が専門・趣味じゃなくてもここまで出力できるんだ!と。」

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ーそうですよね!アウトプットの可能性という意味では、ワークショップに参加するだけでなく、企画する側にも学生が参加したら、よりハブっぽくなるんじゃないかな!って思いました。KeMCoMも中高生ワークショップで企画側に参加した時に学べることが多くて、ぜひ、この感覚を他の学生ともシェアしたいと思いました。


「そうですよね。一貫校の子と大学生が関わる活動を今まであんまり見たことがなかったので、今回、そういうプロではない人々のクリエイティビティをもっと大事にできるんじゃないかな、と思いました。」

ーワークショップの話で盛り上がっちゃいましたが、先生が今回、一番力を入れたところはどこですか?


「外からみたらオブハブ(Keio Object Hub)かな〜笑 オブハブはとにかく間に合わせなきゃ!みたいな意味で力が入ってました。展示だと、文字景と集景が(展示作品を見ると)全然違うタイプなので、それらをひとつの企画として見せるにはどうしたらいいのか、というところは頑張りました。」

ーということは、交景というテーマがあって、文字景・集景という2つのコンセプトを作ったというより、先にそれぞれの展示品があって組み合わせた結果...交景というテーマになったのですか?

「そうですね。寄贈していただいた、センチュリー赤尾コレクションを展示して、グランド・オープンを記念して、慶應義塾所蔵の作品も展示して、なんとか包み込まないと…!で、色々考えた結果、クロス・スケープになりました。」

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ー展示の企画が決まってからの悩み、というより展示の概念を生み出すところが大変だったんですね。

「もちろん、企画が決まってからも、タフな頑張りどころがありました。例えば、館内サインの制作では、館内のナビゲーションでどうやって2つのコンセプトの展示の統一感を出すかは、ひとつ課題でした。サインの見え方も貼ってみないと分からないので、大変でしたね。」

ー館内サインは、今まで他のところでも担当されていたんですか?

「アート(慶應義塾大学アート・センター)で!」

ー館内サインって、建物によって全然異なって見えるんですね!意外です!

空間が持つ雰囲気とのバランスで、結構異なります。クロス・スケープのメッセージでもある "様々な可能性" があって、色んなことに束縛されない感じ、自由な雰囲気を演出できるものを目指したら、今の抜け感のあるサインになりました。」

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ー個人的に好きなサインは、エレベーターの隣の「ゆけ!」みたいなサインです。3階と9階が繋がってる感が好きです!シンプルに「9階行ってください...」みたいな貼り紙もできるのに、サインの統一感があっていいな〜、ってお気に入りです。

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ー今後の展開、特にKeMCoMとやってみたいことはありますか?

「大体いつもKeMCoMからアイデアもらってるから…笑(褒めてもらえて照れるKeMCoM)そうですね、KeMCoMとやりたいのは思い切って、普通は美術館でやっちゃいけないようなことかな!最初のブレインストーミングで色々アイデアが出たけど、音出したり、ファッションショーやったり、匂いをつけたり…。やっちゃいけないことには理由があるけど、(理由はないけど)暗黙の了解でやってはいけないこともあるし、試してみるのは面白いかもしれませんよね。やってみたら言語化されていないだけのダメな理由が分かるかもしれないし。大学美術館の面白さは、やってみなきゃわからないことにどんどん挑戦できるところにあるから、KeMCoMとは、実践から学ぶみたいなのを一緒にやってみたいと思います!」

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ーぜひ、挑戦してみたいです!そして、実はその挑戦の場が近々あるとか…!次の展示会のスポイラーを伺ってもいいですか!?

「慶應の七部署が力を合わせて、1つの展示会をやる予定です!」

ー「慶應七武海」ですね…?!

「ブックマンションとか、色々ネタを考えてます。KeMCoMもその一角に展示するとか…!そして、ルーム2の面白い使い方をする予定です。ルーム2、今回の展示では隠していましたが、テラスが見える部屋なんです。KeMCoMも巻き込んで企画するのでお楽しみに!」

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ー私たちもとても楽しみにしてます!それでは、最後に一言お願いします!

「色んなことを試しているところなので、全然ずっこける企画もあると思いますが、挑戦だと思って、あたたかく見守って欲しいし、ぜひ参加して欲しいです!!! 」

P.S. 今回は初めての3人体制でインタビューしました。KANAKOにとっては初めてのインタビューでした!KANAKOは本間先生の大ファンなので大緊張。でしたが、終始和やかな雰囲気でおしゃべりみたいなインタビューでした!本間先生とのおしゃべりはいつも楽しいのですฅ(^^ฅ)

KeMCoM KAHO&KANAKO&RUKA


慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)は、2021年4月にオープンした慶應義塾の大学美術館です。このnoteでは、KeMCoの所員やスタッフがミュージアムやアートに関わる話題を幅広く展開します。「我に触れよ(Tangite me):コロナ時代に修復を考える」展10/18〜